大切なことほど、ささいで繊細

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先日、あまりに肩こり頭痛がひどいので

行きつけの接骨院に行った時のこと。

 

ふとした流れで料理の話になりました。

 

 

料理するんですか?という問いかけに、

昨日はポトフをつくったよという話をしたら、

 

「ポトフって、煮るだけじゃないですか。

圧力鍋つかったら超楽なやつですよね」

 

と笑われて、モヤッとしたんですよね。

 

 

たいして親しくもない人とのやり取りなんて

普段だいたい流せるのに、

なんでこう、胸の奥がチリチリする感じがするんだろう。

 

 

 

それはたぶん、前提が違うから。

 

 

 

私にとって料理は、めんどくさい部類に入る家事です。

ふだん料理にかけるエネルギーは、100分の6ぐらいだと思います。

味付けは生協の食材についてくるソースがベース。

なんなら切ってあるとなおありがたい。

 

 

会社員時代は19時15分に帰宅して

19時35分にいただきます、を目標にしていたので、

いかに素早く効率よく、ある程度お腹を満たせるかが勝負。

 

野菜も食べさせなきゃいけないけれど、

副菜をつくっている余裕はないから

味噌汁を具だくさんにするなど、自分なりに工夫はしているつもり。

 

長年の相場観はフリーランスになっても変わらず、

鍋の横に張り付いている時間があったら原稿を進めたいし、インプットしたい。

だから基本的に料理時間は20分のままです。

 

 

でもその日、高校生の娘が

風邪を引いて学校を休んで寝ていました。

 

普段からかなりの偏食で

私がつくったものはほとんど食べようとせず、

栄養補助食材やスナック菓子、ファストフードばかり。

 

栄養が偏っているから免疫力も下がっているのかもと、

胃腸にもやさしくて偏食娘でも食べてくれて、

野菜がたくさん食べられるもの。

そう考えて浮かんだのがポトフでした。

 

 

鍼灸師のオニイチャンにポトフを笑われたことにチリッとしたのは、

きっとこのメニューを選んだ「母親としての思い」をわかってもらえなかったから。

 

 

ふだん「100分の6」な私が、

風邪を引いた娘のために「24」ぐらいまで頑張った。

 

ふだんから「48」とか「52」の人から見ると

何言っちゃってるの?と鼻で笑われるレベルですが、

「6」の私にとっては4倍のエネルギーと思いをかけたわけです。

 

 

 

人の行動には、それぞれ背景があって、前提がある。

それを知らずにうわべだけで評価してしまうと、

相手を怒らせたり傷つけることにもつながりかねない。

 

少なくともこの鍼灸師くんは私に腹の底で

来週分はキャンセルしてやる、

と知らないうちに損をしているわけですし(笑)

 

 

そしてさらに言えば、私もこのごろ、

料理はめんどくさいものという状況を

なんとかしたいと思っています。

 

だから料理マンガを読んで

自分を啓蒙するところから始めていて、

この会話はそうした流れから来たものでした。

 

めんどくさい、やりたくないもののままでいちゃいけない、

なんとかしたいと思っている人間だということは

共有したはずなのに、それでもわかってもらえないのは、

何も知らずに笑われるよりたちが悪い。

リスペクトがない、と思われても仕方がない行動ですから。

 

 

お客さんと対面でコミュニケーションを

取る機会が多い仕事だからこそ、

こうしたささいなことに気づいて配慮できるかどうかって

信頼関係につながってくるのにな。

 

大事なことほど、ささいで繊細なもの。

 

(せっかく鍼の腕はいいのに、残念)

 

 

私もこれを機に、このモヤモヤが収まって

またあの接骨院に行こうかな、と思えた時には

「こんな料理をつくったぜ!ふふん」と報告して

彼をぎゃふんと言わせられるように、

もうちょっと料理の水準を上げておこうかなと思います。

まずは12/100ぐらいからかな。

 

 

 

 

 

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ABOUT ME
中原絵里子
中原絵里子
編集・ライター・キャリアコーチ
大手教育出版社に20年勤務後、独立。上阪徹ブックライティング塾9期生、トラストコーチングスクール認定コーチ。
東京在住、3児の母。 コーチングでは、主に働く女性のこれからの働き方を決めるサポートや、ライティングのサポート、挑戦したいことに向けた伴走を行っています。
ライティングでは、教育、勉強法、進路、働き方、コミュニケーションなどをテーマにインタビューや記事作成、ブックライティングを行っています。
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