メタバース×英語力が学べる「EMI高等学院」ってどんな高校?

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本日、ご縁があって2023年4月に開校する「EMI高等学院開校記念プレス発表会」にお邪魔してきました。

「メタバース」「海外進学」「大学進学」の3つの学びに対応した新しい通信制高校サポート校である「EMI高等学院」とはどんなところなのか、早速レポートしたいと思います。

EMI高等学院とは、地域密着型学習塾・予備校を展開してきた株式会社ワイイーエスの代表である山中恵美子さんが創設された新しい通信制高校サポート校。

専門領域プログラムとして、メタバース業界(VR、AR、MR)でクリエイターとして活躍するための基礎知識を身につける「メタバースコース」と、アメリカへの留学前準備として進学後に求められる知識やスキルを総合的に身につける「海外大学進学コース」の2コース。大学進学プログラムとして、難関大学への進学をめざす「特別進学コース」と、日本の高校卒業資格取得をめざして基礎から学んでいく「総合学習コース」が用意されています。

子どもが本当に必要な学びとは? なければ自分でつくるのが恵美子流

ではなぜ、山中さんは今、通信制高校をつくろうと思い至ったのでしょうか。

その理由として、専業主婦だった山中さんが学習塾を立ち上げた時と共通の思いがあったと言います。

「リーマンショックの頃、経済的に厳しくて子どもが塾に行きたいと言っても応えてあげることが難しかった。だから自分で塾をつくろうと思ったのです。その時、親として何を教えてあげたいか、何を学ぶ必要があるだろうかと考えました。

その問いから、定期テストの得点や成績アップを謳う塾ではなく、思いやりや道徳なども含めた本当に子どもに必要な教育が実現できる塾にしたのです。その中で生まれたのが『瞬読』です」

学習指導要領が改訂され、大学入試はセンター試験から大学入学共通テストへと代わり、これまでの暗記を中心とした左脳型の学習から、知識をアレンジしたり、判断や表現していく右脳型の学びへと転換期を迎えています。

山中さんはこれから必要とされる学びとして、判断や表現のベースとなる知識や語彙力は必須であり、それらをスピーディーに身につけるためにはたくさんの書籍を読むことが効果的なのではないかと考えたそう。

そこで山中さんがオリジナルで開発したメソッド「瞬読」は書籍化され、シリーズ累計23万部のベストセラーになりました。

学校に通えない子たちこそ、実は国の宝

常に「子どもにとってこれから本当に必要になる学びは何か?」と問い続け、学びの場や新しい技術を提供してきた山中さんが、学習塾の運営を通して問題意識を持つようになったのが、不登校の生徒の増加でした。

「学校に通えない子、通いづらい子が今非常に増えていると実感しています。でもこの子たちは自分の思いやこだわりをしっかり持った芯のある子が多いし、ネットスキルも高い。学校では浮いてしまうかもしれないけれど、実はこの子たちこそ国の宝なんです。

中学や高校では、『これは違うと思う』『これは間違っている』といった主張をすると協調性がないと言われたりしますが、社会に出た途端、会議で発言せずに周りに合わせていると『使えない』と言われ、オリジナリティやクリエイティビティを求められます。

不登校になっている子たちは、今の教育環境にはまらないだけで、社会で求められる力を十分持っているはずなんです。だからこの子たちが活躍できる学校をつくろうと考えたのが、EMI高等学院のスタートです。

では今一番人手が足りていなくて人材育成が必要な分野は何か?と考えて、最も可能性を感じたのがメタバースのエンジニアだったのです」

メタバースの市場はあと10年以内で4兆円規模から78兆円規模と、18倍以上に伸びると予測されています。これから確実に伸びるとわかっている市場であり、メタバースのプログラミングができるエンジニアは世界中でニーズが高まると言われています。

そこで山中さんは、ただ高卒認定資格を取得するだけでなく、世界に通用する人材として活躍するための学びのテーマとして、メタバースと英語力を選んだとのこと。

世界に通用する技術を身につけ、国や人種を越えてコミュニケーションが取れる人材を育てたい、そのために今最も求められている学びを提供したい。

そんな思いから立ち上がった「EMI高等学院」の学び舎は、毎日ワクワクできるバーチャルキャンパス。

現実世界では実現不可能な、まったく新しい世界観。校門はなんと鳥居! ここをくぐれば、教室や講堂、面談などで使えるオープンテラスなど、楽しい空間が広がっています。

こうした仮想空間やオンラインで学べるため、場所や時間を選ばず自由にスケジュールを決めることができます。だから大人が仕事をしながら学ぶことも可能なのです。

(最近は小学生でも校外学習として塾ではなく、自宅でいつでも楽しく学べるタブレット端末を使った学習を選択する子どもも増えていますしね)

さらに個別指導塾を長年運営してきたノウハウを活かして、担任やサポートスタッフがきめ細やかに学校生活をサポート。プロによる特別授業など、素敵な大人と出会い世界を広げるきっかけも提供していく予定なのだそう。

様々な選択肢があることを知れると、保護者にとっての安心になる」という山中学院長の言葉に、3人の子どもの親として深く共感しました。

学校に行けなくなったとしても、それだけがすべてじゃないし、それで終わりなんかじゃない。

むしろこれからの社会を生きていくために確実に必要となるスキルを、高校で身につけることができる。環境変化の激しいVUCA時代、これまでの「あたりまえ」はもう変わってきているのかもしれません。

「子どもにとって本当に必要な学び」は何かを本気で考えた時、新しい選択肢のひとつとして、こうした学びのスタイルを選択肢のひとつとして検討してみるのもいいかもしれません。

EMI高等学院の詳しい内容はこちらから。

ABOUT ME
中原絵里子
中原絵里子
編集・ライター・キャリアコーチ
大手教育出版社に20年勤務後、独立。上阪徹ブックライティング塾9期生、トラストコーチングスクール認定コーチ。
東京在住、3児の母。 コーチングでは、主に働く女性のこれからの働き方を決めるサポートや、ライティングのサポート、挑戦したいことに向けた伴走を行っています。
ライティングでは、教育、勉強法、進路、働き方、コミュニケーションなどをテーマにインタビューや記事作成、ブックライティングを行っています。
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