ちゃんと、あがこう
久しぶりにコーチングセッションを受けてきました。
出発前に、ロンドンで過ごす2年間をどういう機会、時間にしたいのか定めておきたかったから。
コーチングは、受けたことがないと価値をイメージしにくいサービスですよね。
私は、この人を信頼すると判断したコーチと「この対話ではけっこう踏み込むよ」という合意のもとに、自分で見つけたい落としどころにたどり着くまでガッツリ向き合ってもらうことに価値があると思っています。
答えに価値があるのではなくて、問いに価値がある。
だから、私のための問いを投げかけてもらいながら、途中で逃げることも許されず、とにかく考えて考えて、脳に汗をかく時間。
コーチは指示をしたり、誘導したり、ジャッジしたりしないから、そこで得られたものは自分で決めたこと、と納得できるんですよね。
今回私は「ロンドンに行って達成したい目標」を決めようとセッションを申し込みましたが、結果的に「ロンドンに行ってもどういう自分でありたいか」を決めたかったんだな、と感じました。
今私がやっている、ライターという仕事とコーチングという仕事を、自分はどう捉えていて、それによってどんな感情を得たくて、どんな影響を持ちたいのか。
イメージとして浮かんできたのが、星の軌道です。
人によって何年周期でどこを回っていくかは様々で、
私はライターとしても、コーチとしても、普段はまったく異なる軌道にいる人と、
ほんのわずか、60分前後だけテーブルを共にして、深く深く話を聞く。
何年も友達でいた人にすら聞いたことがないような、その人に深く踏み込む質問を投げかけることもある。
そのわずかな接点を過ぎたら、お互いにまた自分の軌道に戻っていき、おそらく交わることはない。
けれど、その対話で得た気づきや情報をライターとして、多くの人に発信することで、
「私も私なりに今日も仕事がんばろう」
と思ってくれる人が何人かでもいて、その人がいい商品をつくったり、いいサービスを提供したりしていくことで、世の中が少しずつ良くなっていくし、その人も幸せな気持ちを味わうことができる。
そうなったら、ライターってすごくすごく素敵な仕事だし、
その人数を増やし、よりエンパワーできるように、
ライターとしての技術や実力を伸ばすために努力をしたいと思うんです。
コーチとしては、投げかけた問いをクライアントが何か月も、何年も握りしめて、こうかな?こっちかな?と考えてくれて、
自分で決められたと思って自分の軌道を生きてくれるとしたら、それってすごいことだと思うのですよ。
この道でやっていくと決めたんだから、自信なんてすぐ無くすけれど、それでもちゃんとあがく。
それを見て、「あの人、ちゃんとあがいてるな。私もがんばろう」と思ってくれる人がいたら、めちゃくちゃ嬉しい。
そういうことがやっていきたいんだったよ、私は。ロンドンにいてもどこにいても。
そう確かめられたセッションでした。