帰国までのカウントダウン

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ロンドンに引っ越しをして1か月が経ちました。

スーパーで何を買っていいのかわからず戸惑いながら、なんとか手にした食品を仮住まいの部屋でぽそぽそと食べていたのがまだ1か月前だなんて、思えば遠くに来たもんだ。

まったく新しい環境に馴染んでくるのにかかるのは、体感だいたい3週間ですね。
昔取材させてもらった脳科学の先生が「脳に習慣化させるのには28日かかる」と言われていたように、変化を受け入れて適応させるための回路が出来上がるのは、だいたいそれぐらいの期間のようです。

つまり、転職や引っ越し、オフィス移転、結婚やルームシェアといった環境が変わる出来事があっても、3週間経てばだんだん「日常」として体が受け入れ始めてくれるっていうこと。

逆にそれまでの期間は、戸惑いや不安や恐れがあってもしょうがないんです。まだ慣れてないから。

そんなことを言っている間にも、帰国までのカウントダウンはもう刻まれています。

2年予定だから、残り1年11か月。

限りがあるからこそ、「この時間を使って何を成したいか」と考えられています。
特に何かしらの子どもの経験や機会になれば、というのが渡英の大きな目的のひとつなので、残り1年11か月をどんな風に過ごせれば、貴重で多感なこの時期にイギリスに来れてよかったね、と言いながら帰れるか。

毎日ハゲそうになりながら考えています。

だって当の本人は、ソファーでYouTubeかゲームかKindleでマンガを読んでるか、時々オリンピック中継を見ているか。
やっていることは日本にいる時と変わらない……。

大英博物館に連れ出しても、散歩に出かけても、視線の先にはいつもポケモンGO。リアルを見ろ!と怒ってばかりです。とほほ。

まあ、たぶん100の何かを見せて2か3個くらい引っかかるものがあれば上等。
あれも気になる、これも興味深いとあちこちに引っかかっていたら大変だから、あえてスルーするようになっているんですよね。

自分にも子どもにも、カウントダウンを意識しながら少しでも「感動のタネ」になりそうなものをたくさんたくさん探し歩いて、
ものごととの出会いとそこから発生する感情をいっぱい浴びて、
なるべく感受性を閉じないようにアンテナを立てて、
あらゆることをなるべく楽しんで過ごすこと。

そしてとにかく先送りにせず、かたっぱしから試してみること。行動すること。

それがこの機会を活かすために大事な姿勢なんだろうなと思っています。
子どもの夏休みも1/4くらい終わってしまったけれど、もっとどんどん連れ出さなきゃ。

そう思うのと同時に、「生きてるだけで120点」とも思うんです。
安心安全な日本から離れて、仲良しの友人たちや丸4年打ち込んできたハンドボールからも離れて、新しい環境にぽいっと飛び込んできた。

自分の意思で進む道を決めて、ちゃんと実行する。
その覚悟だけでも立派なものだし、それこそ来た価値のある経験なんですよね。

ここでどんな時間を過ごすか、何をするかは、より良くするためのオプション。

これって、何も海外赴任に限らない話だと思うんです。

期限を切って、カウントダウンをしながら、そこまでに何を成したいか、
どんな成果を得たいか決めたら、とにかくどんどんチャレンジする。
でも、そもそも何かを選んで一歩踏み出したことそのものが、価値ある行動だと認める。

この繰り返しで、いつの間にかすごいところまでたどり着けるくらい成長していたりするんじゃないかと思います。

いつもと違うところに踏み出せば、思考パターンも定型から揺さぶられて変わるし、極端な発想や大胆な行動に振り切りやすい。
環境が変われば「まあしょうがないか」と柔軟に受け入れやすくもなります。

今の方がいいコーチングができそう(笑)

今もし「カウントダウンを切る」としたら、何の締め切りを決めたいですか?
それは、どんな行動の後押しになりそうでしょうか。

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ABOUT ME
中原絵里子
中原絵里子
編集・ライター・キャリアコーチ
大手教育出版社に20年勤務後、独立。上阪徹ブックライティング塾9期生、トラストコーチングスクール認定コーチ。
東京在住、3児の母。 コーチングでは、主に働く女性のこれからの働き方を決めるサポートや、ライティングのサポート、挑戦したいことに向けた伴走を行っています。
ライティングでは、教育、勉強法、進路、働き方、コミュニケーションなどをテーマにインタビューや記事作成、ブックライティングを行っています。
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