【目標・夢】

選択に迷った時、何を基準に選ぶ?

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夫がロンドンに赴任することになったという話が出たのが、今年の初め。


それを念頭に置いて、「今年挑戦したいこと」をリストアップした中に、
結構本気で書いたのが「ブックライティングに挑戦したい」という目標。

これまでも書籍づくりに参画させていただいたことは何度かありましたが、
著者が所属するコーチングスクールの代表かつ自分の持ち込み企画だったり、
前職の先輩が編集担当されている児童向けの本かつストーリー形式だったり、
大学情報の最新化&ゲリラインタビューだったりと、どれもわりと特殊な作り方で、

ブックライター塾で習った「10時間取材して構成を考える」という、王道の書き方はまだ挑戦したことがなくて。


いつかやってみたい、でも10万字を書ききれるだけの構成力やライティング体力に自信がない・・・と尻込みしていました。

憧れていることを何かに書きだすには、それなりの覚悟が必要です。
なぜなら、書くことで実現する可能性が、いくばくか高まるから。


もし叶ってしまったら、もう腹をくくるしかない。
力が足りなかろうが、自信がなかろうが、準備や環境が整っていなかろうが、やるしかない。

手帳に書く時、ひゅっと息をのみ込み、軽く手が震えてほんの少しだけ躊躇したのを覚えています。

実際にチャンスを前にすることになったのは4月でした。

出版社の方から、「ブックライティングをやりませんか」と連絡をもらったんです。
今度はもっと大きくひゅっと息をのみ、まずはガッツポーズ。

でも、現実として6月にはロンドンに引っ越すことになっている。
初めての海外赴任で、荷造りやら手続きやら部屋探しやらを手探りで進めなきゃいけない。ぜったいバタバタする。

そんななかで、慣れていない、相場感を持ててない大きな仕事に、きちんと取り組みやりきることができるのか。間に合わないなんて、無責任なことになりはしないか。

自分のやりたいを、優先していい状況なのか。

これは結構迷いました。

「できます、やれます」と軽々に言える状況ではないけれど、やりたい気持ちは強い。

その中で何を基準に決めることにしたのかというと、

まずは「自分の都合だけで決めない」こと。

編集者さまに状況をお伝えして、スケジュールによってはすぐに対応できない時期があるかもしれない、追加取材などに行けない可能性もある、初校などのゲラの郵送に時間とコストがかかるなど、想定されるリスクをお伝えしたうえで、

お声がけいただけたのがとても嬉しいこと、挑戦してみたいと思っていること、
そのうえでご迷惑をおかけせずに進められる見込みがありそうか、伺いました。

判断する材料が全部テーブルに並んでいない段階で決めるのは、早計すぎるから。

自分に見えていないことがないか、確かめるというステップは重要です。
(特に私はせっかちなので反射的に判断しがち)

相手の状況も確かめたうえで、挑戦する余地があるなら飛び込んでみたい。


ちょっと躊躇するくらいのチャレンジの方が、あきらかに自分を引き上げてくれる。
やれるかどうかは、自分次第。
どれだけ追い込めるか、乗り越えられるかは、だいたい自分次第な気がしています。
体感、8割。

幸いお声がけいただいた企画は文字数も少なく、
親しみやすいテーマで素材も十分。
なんとか出国前に一時原稿をアップすることができ、
編集者さまから「面白かったです」という感想をいただくことができました。


ほっとすると同時に、自分がいかにライターとしてまだまだなのかを痛感したチャレンジでした。

実際に飛び込んでみないと、どのぐらい大変でどのぐらいの力が求められて、自分はどの程度結果を出すことができるのか、まったくわからない。

テレビを見てるだけでは、箱根駅伝やフルマラソンがどのぐらいハードなのかわからないように(実際は1キロ走って無理無理無理、となるだろうけれど)

だから、やってみるかどうか迷う時は、
それだけ自分を追い込めるかどうか
つまりそのぐらい「全うしたいこと」か、
「やりきりたい」と思えることかどうかは
、結構重要。

言い訳や逃げ道をつくることを、自分が許せないと思えることなら、
結構なんとかなるというか、なんとかするもの。

今回は「ブックライティングをやりきれた実績を自分に認めたい」
「せっかくお声がけくださった編集者さまに応えたい、ガッカリさせたくない」
という思いが原動力で、最後まで書ききれたのだと思います。


まだ第一稿を書いただけで、この後まだまだ続くんですけどね。

もし「この仕事、引き受ける?やめとく?」みたいに迷うことがあったら、
「自分を追い込めるか、それとも言い訳を許しそうか」という視点も参考にしてみてくださいね。

私は基本的に自分に甘いし見通しも甘いので、「行けるでしょ、なんとかなるなる」と軽く引き受けて後悔することも結構あるのですが、

それでも「最後までやりきるだけの理由をつくれるか」という視点も持った状態でスタートしているので、結果ギリギリなんとかなってます。今のところ。

ロンドン行きのバタバタは、こちらに書き残しています↓

心配性ライターの細かすぎる海外赴任準備

ABOUT ME
中原絵里子
中原絵里子
編集・ライター・キャリアコーチ
大手教育出版社に20年勤務後、独立。上阪徹ブックライティング塾9期生、トラストコーチングスクール認定コーチ。
東京在住、3児の母。 コーチングでは、主に働く女性のこれからの働き方を決めるサポートや、ライティングのサポート、挑戦したいことに向けた伴走を行っています。
ライティングでは、教育、勉強法、進路、働き方、コミュニケーションなどをテーマにインタビューや記事作成、ブックライティングを行っています。
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