フリーランス、気になるお金の話
今日はいつもとちょっとテイストを変えて、
皆さん気になっているであろう、お金の話。
当たり前なんですが、フリーランスは不安定です。
何が不安定かって、お金の話でいうと金額だけじゃなくて、
「仕事の対価として支払われるタイミング」
もまちまちなんです。
これ、体感してみないとわからなかった。
例えばライターの場合は書いて納品すればお仕事としては終わりですが、
私が納品した後に編集担当の方が企業やインタビューさせていただいた方に
写真や図版も入った状態での確認を出していたり、
校正をかけて修正したり、
印刷に出して色校を見たり・・・みたいな作業をされていることもあって、
完全にその作業も終わってから「校了」→請求書発行依頼がくる、
という場合もあります。
その場合、原稿を書き終わったのは7月だけれど請求書を送るのは9月とか10月、
さらにそこから伝票が処理されて振り込まれるタイミングも会社によって違います。
A社は月末締めの翌月15日振り込み、
B社は月末締めの翌々月1日振り込み、とか。
一番長くて締め日から65日後、というケースもありました。
(あ、一番長かったのは書籍です。企画スタートして原稿書いて校正確認して・・・と作業が終わり、
印刷して書店に並んでから翌翌月でした)
だから「月収」というのが何を指すのかイマイチわからない(笑)
例えば、今月、トータル20万円相当の仕事をしたよ!
でもそれが振り込まれるのはひとつは来月だけど、もうひとつは3か月後だよ!
みたいなことになると、今月いくら稼いだんだっけ?
振り込まれた金額のこと??
みたいなのはいまだによくわかりません。
きっとルールがあるわけじゃなくて自分の「決め」なんだろうな。
そして、これらを管理するのも自分。
たまに「経理とうまく連携できていなくて支払いもれてました」
みたいなこともないわけじゃないので、
面倒でもちゃんと自分で整理しておかないといけないわけです。
つまり、もうそういう仕組みなので、
フリーランスは収入面をある程度中期で考える必要があると思っています。
短期で支払いが発生する仕事もあれば、
ある程度長いスパンでやりとりして、半年後にまとまって支払われる仕事もある。
だから毎月いくら支払われないと死ぬ!みたいな状況だと苦しくなることも。
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それに、目先のお支払い金額だけでその仕事を評価するんじゃなくて
そこから何につながっていくのか、何が生まれたのか、
何を得たのかっていう視点もすごく大事。
例えばとっても小さな記事のお手伝いをしたことが、
翌年高単価のお仕事の依頼を紹介いただいたこともありますし、
コーチとして講座を提供させていただいた方に、
編集の仕事を依頼してもらったこともあります。
金額は高くないけれどこのお仕事のおかけで
新しい経験ができた、やりたいテーマに挑戦できた、
すごく素敵な方に会えた、スタッフさんと知り合えた・・・みたいなのは
お金に代えがたいですし。
時給とか、月収とか超目先の収入だけに囚われていると
そうした中期的なご縁を逃すことになってしまうかもしれません。
(目先の収入ももちろん大事!ですけどね)
そういうわけで、これからフリーランスをめざす方で
ライスワークがない場合は、3か月振り込まれなくても食べていけるくらいの
蓄えはあった方が心が安定するのかなと思います。
お金が足りなくなりそうな時は
「最悪これをすればいい」というカードを1枚持っているだけでも、
この仕組みのせいで発生する不安は薄まるんじゃないかなと思いますし。
(知り合いのお店で日払いでバイトさせてもらうとかね)
不安定はどうにもならないものなので、
どう備えれば少しでもうまく付き合っていけるかを考えた方が
生産的だよ、と自分にも言い聞かせています。
ご参考になれば。