インタビューを通してたどり着ける場所
いいインタビューの秘訣は、
予定調和で終わらせないことだと思っています。
相手もきっとこんなことを聞かれるだろうなと思って、
あらかじめ答えを用意している。
こちらも最低限これは聞かないと、という質問は
準備して、「落としどころ」に持っていく道筋をなんとなく心積もりはする。
でもわかっていることを聞かれても、つまらない。
「こういうことを期待しているんでしょう?」という
答えを聞いても、心は動かない。
でも必ずどこかに、相手を動かす琴線はあるはず。
本人も気づいていないかもしれないけれど、
本当は触れてほしいと、心の奥で大切にしている感情や
出来事がきっとあるはず。
でもそこにたどり着くためにはいくつか扉があって、
どうぞと招き入れてもらえないと、そこから先は入れない。
どうしたら入れてもらえるのかは、相手によって違う。
核心を突かれたとき、
わかってもらいたいと思っていることに気付いてもらえたとき、
相手を認めたとき。
心を交わしてもいいと、ゆるしてもらえたと感じられた時は、
身震いするほど嬉しくて、そこから先にこぼれてくる言葉の
すべてが愛おしい。
自分の心が動いた瞬間、書きたい言葉があふれ出してきて、
もう絶対にこれは自分がベストだと
思える言葉できちんと表現しようと誓う。
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人と人が向き合って、一方が胸の内を語り、一方が聴く。
時にセッションと呼び、時にインタビューと呼ぶそんな時間は、
そんな風に美しく、セクシーな時間。
自分だけではたどり着けなかった心の泉にたたずむ。
ああ、ここだったんだと気づく。
そんな時間に立ち会いたくて、
コーチをやっているのかなと思います。
自分のことは知っているようで知らないもの。
自分の中にある本当の思いに気付くことで、
きっとずっと軽やかになれる。
あなたの中にはどんな泉があるのでしょう。
キャリアコーチ
トラストコーチングスクール認定コーチ
マザーズコーチングスクール認定マザーズティーチャー
中原絵里子
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