ジャマをする「プライド」と、エネルギーをくれる「プライド」
「プライド」と聞いて、
どんなことを思い浮かべますか?
ポジティブなイメージ?
それともネガティブ?
私がまず浮かんだのは、「ジャマをするもの」でした。
会社にいて、周りにいる人のそうそうたる学歴や
それに比例して高いビジネススキルに気後れし、
使っている言葉がわからなかったり、
軽く頼まれたデータ分析が
どうすればほしい数字を出せるのか
イメージができなかったりと、
「出来ない自分」を自覚するたびに苦しくて。
それなのに心のどこかで、
「こんなものじゃないはずの自分」を
信じたがっていました。
プライドが邪魔をして、
「出来ません」「わかりません」
を認められずに、
なんとかしてやろうと四苦八苦したり、
わかったフリをしてみたり・・・(笑)
自分を誇れない状況、
自分を否定してしまいそうになる状況だからこそ、
傷つけられてしまいそうな尊厳を
必死で守ろうとしていたな~と。
たぶんここが崩れたら本丸が落ちる!
みたいな危機感で、戦っていたんでしょうね。
でも、今冷静に考えて、
「何と戦っていたんだろう?」
と思ってしまいます。
私は誰に認められたかったんだろう?
どうなれたら「勝ち」なの?
例えば、
「仕事を任せてもらえない」
「がんばっているのに評価されない」
なんていう風に感じてしまうと、
プライドが傷ついた・・・と感じたりしますよね。
そしてそんな自分をガチガチに守るために、
「●●高校出身!」
「××大学卒!」
「東証一部上場企業に入社!」
「同期で一番早く課長に昇進!」
「30代で年収600万円突破!」
みたいな肩書や実績をこれでもか!とかざして、
「だから、私をなめないで!」
「だから、もっと評価して!認めて!」
と心の中で叫んでいたり。
自分の中の「もっと大きなはずの自分」と、
周りからの評価にギャップがあると、
それが苦しくて「ここではないどこか」を
求めてしまったりすることもありますよね。
でも、自分の尊厳が傷つけられてしまいそうな
場所にいたら、大変だ!
もっと安全な場所に行かなくちゃ!
と飛び出してしまったら、
もしかしたら成長の機会を自ら手放すことに
なるかもしれません。
「プライドが許さなくて、なんとかしてやろうと
四苦八苦する」
「評価してもらえないのが許せなくて、
絶対に認めさせてやろうと今よりさらに努力する」
そんな風にエネルギーにかえられるなら、
決して悪いものじゃないですよね。
自分が認められたいのは、
一緒に仕事をしているメンバーなのか、
上司なのか、
同期や友人なのか、
それとも自分自身なのか。
認められるっていうのはつまり、
仕事を任せてもらえることなのか、
褒められることなのか、
プラスの評価をつけてもらえることなのか、
「理想の自分」とのギャップが埋まることなのか。
「プライドを満たせている状態」を
あいまいにせず、
何に向かって戦って、何を勝ち取ろうとしているのか
明確にしてみると、
次の打ち手もわかるし、
本当に戦う必要があるのかどうかも
わかるのかな、と思います。
だれだって、「さすが」「すごいね」って言われたい。
かけがえのない私だと思いたい。
それって自然なこと。
でも不特定の誰かに認められたいと思っていても、
何をしていいのかわかりません。
次につながらなくて、モヤモヤするだけ。
だれに「さすが」と認められたら、
プライドを守ることが出来そうですか?
そのプライドを、ポジティブに生かすなら?
プライドは、マイナスに働く時も
プラスに働く時もある、両方の側面があるもの。
「今、ちょっとマイナスに働いているな」
と気付けるだけでも、
扱い方は変わってくるはずですよ^^
キャリアコーチ
トラストコーチングスクール認定コーチ
マザーズコーチングスクール認定マザーズティーチャー
中原絵里子
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