【キャリア】もう一つの「小４の壁」

こんにちは。

キャリアコーチの中原絵里子です。

ワーママを震えさせる二つの壁、

それが「小１の壁」と「小４の壁」です。

何かと手厚く子供をケアしてくれていた保育園を

出て小学生になると、親が働いている前提ではなくなるので

行事やプリントを見ながらの持ち物の準備、

PTAやクラス委員などの係決めなどに振り回される「小１の壁」。

そして、一般的に学童を卒業することになり、

放課後の子供も居場所に悩むのがいわゆる「小４の壁」です。

でもこのところ様々な方のキャリア相談を受けていて

実は10歳前後にもう一つ壁があるのだと実感しています。

それは、

「もう少しで子供は親の相手

なんてしてくれなくなるのに

仕事にかまけていていいのだろうか」

という葛藤です。

子供にも自我が出てきて、親の都合で

日曜日も預けられたり、行きたくもない塾や

習い事に通わされたりするのを全力で拒否したりします。

男の子はギャングエイジと言われる発達段階で、

友達とつるんで遊ぶことを好むようになり、

親と手をつないだり並んで歩いたりするのを

恥ずかしがって拒否することも。

でも、家では甘えてきたり、

話を聞いてもらいたがったり。

この、「だんだん親から距離が出来てくる感覚」を

身をもって感じることで、

今が親子の大事な時期なんじゃないか？

今仕事ばかりして一緒に遊んでくれるのなんて

もう最後かもしれないのに、後悔するんじゃないか？

と迷い始める方が、とても多いんです。

特にそれまでフルタイムで、管理職など責任ある立場で

働いてきた方に多い気がします。

仕事を辞めようかな・・・

でも中学生になったらもう部活や友達付き合いで

旅行に行くのさえままならなくなると聞くし・・・

あと２，３年だけのためにキャリアを手放すの・・・？

でもその２，３年が貴重だし・・・

そんな風に悩む気持ち、よくわかります。

中学受験をさせようかと思っている場合も、

自分のキャリアと子供の将来を天秤にかけて

悩むケースもよくあります。

どっちが大事？と聞かれたら、

子供の方が大事だと言いたくなるのが親というもの。

でも自分の人生を幸せに生きていくために、

働くことも大切で譲りたくない、という気持ちだって

尊重したいですよね。

だからこそ、働くという選択肢は

０か100で考えるのではなく

いろいろな選択肢を視野に入れて

考えてほしいんです。

週３勤務や業務委託、完全テレワーク、

ジョブ型雇用など、ワークスタイルは少しずつ

多様化してきています。

また、今の働き方を手放すのではなく、

今の会社の中で在宅ワークなど柔軟な働き方を

２，３年させてもらえないか掛け合ってみたり、

思い切って月に1、２回は有休を取って子供と

旅行や遊びに行くと決めて、

その前提で仕事をしてみるなどの工夫をすることも、

辞めることに比べればハードルが高くないと思いませんか？

お子さんの年齢や状況も踏まえた「今ここ」の

ワークとライフのバランスは、

どれぐらいがちょうどいいのか。

3年後は、どれぐらいに出来そうか。

今は40:60か、30：70で子供との時間を優先したい。

でもいずれ、逆転させるつもり。

そのバランスに合わせた働き方や仕事内容って

どんな選択肢があるだろう。

「小４の壁」をどう乗り越えるか考える時は、

そんな風に少し先のことも視野に入れたうえで

ご自身の答えを考えてみてくださいね。

一人ではモヤモヤしてなかなか決められない時はいつでも、

キャリアコーチングでお手伝いさせていただきます。

キャリアコーチ

トラストコーチングスクール認定コーチ

マザーズコーチングスクール認定マザーズティーチャー

PAA認定パートナーシップコーチ

中原絵里子

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中原絵里子

編集・ライター・キャリアコーチ

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大手教育出版社に20年勤務後、独立。上阪徹ブックライティング塾9期生、トラストコーチングスクール認定コーチ。
東京在住、3児の母。 コーチングでは、主に働く女性のこれからの働き方を決めるサポートや、ライティングのサポート、挑戦したいことに向けた伴走を行っています。
ライティングでは、教育、勉強法、進路、働き方、コミュニケーションなどをテーマにインタビューや記事作成、ブックライティングを行っています。