話を聞いてもらう時に意識したい視点

ericoach1

このところ、立て続けに友人や信頼している方と会って話す機会が続いています。

信頼し、安心している相手だからこそつい甘えて、愚痴をこぼしてしまうことってあると思います。
この人ならわかってくれる、共感してくれる、的確なアドバイスをくれる。
そう思うからこそ、話したくなりますよね。

そういう時こそ気を付けなければと感じるのは、受け止めてくれる相手への敬意です。


SNSで流れてくるまったく知らない誰かが発信した愚痴であっても、目にしてしまうとなんとなく重たい気持ちになるように、

愚痴を受け止める方にも少なからず負荷はかかるはず。
共感力のある人ほど、置かれている状況をイメージし、
その時の気持ちを自分に置き換えて考え、
自分だったらどうするか、どう感じるか、他に捉え方はないかと一生懸命考えてくれるはずですよね。

相手が器の大きい人であるほど、いろんなものを受け入れることができてしまう。

聞いてくれる相手に自分のストレスを押し付けることになっていないか、
最低限、受け入れてもらえる状態かどうかを配慮する必要はあります。

また、愚痴の内容が聞いてくれる相手の大切にしているものに関連するとしたら、
その話を聞かせることが相手を傷つけることにもなり得ます。

例えば、課長から言われたフィードバックに傷ついて、

「課長の言っていることは間違ってるし、このプロジェクトもやる意味ない」

みたいな愚痴をこぼしたとして。

話を聞いてくれた相手の方は、
最近課長から褒められて自信が持てるようになっていたり、
課長の仕事ぶりを尊敬していたり、
プロジェクトにやりがいを感じているところだとしたら、
なんだか自分を否定されたような気持ちになるかもしれませんよね。

「相手の価値観を尊重する」ということはコミュニケーションの大前提。

すごく腹が立つことがあったとして、
ものすごく落ち込んでいたり、傷ついていたり、
迷っていたり、怒っていたりする状態というのは、
いわば非常事態。

とはいえ、巻き込み方に「相手への敬意」がないと、
話を聞いてくれる大切な相手にストレスを与えてしまったり、
傷つけてしまったりすることになるかも。

相手の器が大きければ大きいほど、
あふれてしまってもう無理!となるまでにタイムラグがあるので
気づけなかったりします。

特にコーチなんて「聞く」プロだから、
本気出せばかなりガッツリ聞くことができてしまうし、
もし傷つけたりストレスを与えていたとしてもそれを表に出さずにやり過ごすスキルにも長けている人が多いので、

気づかないうちに自分の愚痴で相手にストレスを与えていないか、しっかり意識していないといけないな・・・と思っております。

めちゃくちゃ自戒を込めて。


#愚痴 #コミュニケーション #コーチング 





ABOUT ME
中原絵里子
中原絵里子
編集・ライター・キャリアコーチ
大手教育出版社に20年勤務後、独立。上阪徹ブックライティング塾9期生、トラストコーチングスクール認定コーチ。
東京在住、3児の母。 コーチングでは、主に働く女性のこれからの働き方を決めるサポートや、ライティングのサポート、挑戦したいことに向けた伴走を行っています。
ライティングでは、教育、勉強法、進路、働き方、コミュニケーションなどをテーマにインタビューや記事作成、ブックライティングを行っています。
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