「続けられない」ことは恥なのか

ericoach1

私は、「動画連続投稿100日目です」「400日連続で●●をしています」などという発信をぺろっとされているのを見て、ぐえっとのけぞるタイプです。
コーチなのに(涙)

コーチングをしている方には、継続が得意な方が多いように見受けられます。

目標達成に向けた行動に伴走するのがコーチの大切な役割の一つだから、
自分の行動も強化されているのでしょう。
自分との約束を守れる方のセルフコントロール力を本当に心から尊敬します。

私は、自分との約束はすぐ破る。
基本三日坊主だし、ダイエットは明日から。

「めんどくさい」が勝っちゃうんですよね、だんだんと・・・。

それを長く恥じていました。
決めたことを守れないなんて、コーチ失格なんじゃないかと思ったり。

でも冷静に考えてみると、本当に続けられないことは恥なのか?

その答えはおそらく、「場合による」が正解かと。


なんでもかんでもまぜこぜにして、いっしょくたに考えるのは危険。
なんか大きく括ってるな?と感じた時には、ちょっと分解してみましょう。

このケースだと、「何を」続けたいのか、「なぜ」続けたいのか、「続けるとどうなれるのか」を考えてみる。

継続=絶対的正義、と決めつけるのは危ういですからね。

例えば今私が強化したい行動は、「英語の勉強」「読書」「発信」

なぜ続けたいかというと、ロンドンでの生活をダラダラと無為に過ごすのはもったいないから。

とにかく一人でも多くの人と知り合いたいし、コミュニケーションを取りたい。
日本との違いを知りたいし、異なる価値観をインストールしたい。

そのためには最低限の英会話スキルや、今起きていることや空気感を把握するためにニュースなどでざっくりでも情報収集できるくらいの英語力がほしい。

そしてロンドンにいても仕事を続けることをあきらめたくない。
私はやっぱり、「働くことが好き」とか「仕事をしていることが幸せで楽しい」と思える人が増えてほしいし、ライティングでもコーチングでも、そんな風に感じながら生きていきたい人のお手伝いがしたい。

(だから働け、ということじゃなくて、働くという選択をしている人が充足しながらその選択をエンジョイしていてほしいということです)

それにはいろんなジャンルのインプットが必要だし、ちょっとでも頭を動かし続けておかないと、すぐに脳みそがつるっつるになりそう。
だからインプットは必須だし、書く筋力も鍛えないと怖い。

私はこの行動を強化することで、「書ける自分」「インタビューできる自分」「コーチングができる自分」に向けて1ミリでも前進したい。そこには限られた時間を投資するだけの価値があると感じています。

でも、そのためには「毎日継続すること」は必須? 優先度が高い?と考えるとどうもそうとは思えない。


例えば「毎日ブログを更新する」という目標を掲げたところで、
何が何でも毎日発信することで私のたどり着きたいポイントに早く確実に到達できるかというと、あんまりそうは思えないんですよね。

それより、伝えたい言葉を練ってしっかり思いを乗せたり、
思いつきをふわっと書いてターン!と投稿しがちな自分を制して、推敲したりする時間を持つ方が今は優先度が高い。私の場合。

もちろん、とにかく数を重ねて文章力を磨いていくという方法も効果的です。
それが、目標達成に必要な行動だと思えば、それを継続していけばいいんです。


目標は、継続することではなくて、1ミリでも書き手として成長すること。

そのために「毎日」書くことを目標にしたくないだけ。強化したいポイントがちょっとずれているだけです。なんら、恥じることはない。

たぶん私のこのサイトもブログも、SEOという観点で見たらまったく考慮されていない、残念なコンテンツだと思うのですが、それが目的じゃないから、それはまあいい。

むしろSEO的に効果的なタイトルのつけ方や小見出しに入れるキーワードを意識しだすと、目的から逸脱してしまいかねない。だからその観点は気にしないことにしています。

きっと、何かを続ける原動力の奥の奥にあるのは「自信がほしい」ということのはず。自分と約束した行動の積み重ねでしか、自信は得られないから。

だとしたら、ゴールは「自信を身に着ける」ことであって、「続ける」ことではないはず。
「ああ、また三日坊主で終わってしまった、なんで私はいつもいつも決めたことを続けられないんだろう」なんて自分を責める材料にしてしまったら、本末転倒ですよね。


要は「やるやん、私」と思えればいいので、そう思えるようなやり方を選べばいい。

もちろん、何もしなければびた一ミリ進まないし、自信も得られない。
何かしないと、行きたいところには行けないんです。ゆっくりやるか、コツコツ毎日やるかが違うだけ。

なんだか三日坊主な自分に対する壮大な言い訳のようですが、
毎日続けることは性に合わんとあきらめていい、目的を考えようよって考えたら、
誰かと比べて自分を責める必要もなくなって、ちょっと楽になったりしません?

それでも行動を強化したかったら、コーチをつけて伴走してもらえばいいだけ。

目標に向かうにも、「攻め」のタイミングと「留まる」タイミングがある。自分は今どっちか、見極めていきましょ。後退さえしなきゃOK。


ABOUT ME
中原絵里子
中原絵里子
編集・ライター・キャリアコーチ
大手教育出版社に20年勤務後、独立。上阪徹ブックライティング塾9期生、トラストコーチングスクール認定コーチ。
東京在住、3児の母。 コーチングでは、主に働く女性のこれからの働き方を決めるサポートや、ライティングのサポート、挑戦したいことに向けた伴走を行っています。
ライティングでは、教育、勉強法、進路、働き方、コミュニケーションなどをテーマにインタビューや記事作成、ブックライティングを行っています。
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