きっと「日本の樹しか知らないんです…!」って泣いてると思う
今日はロンドンにコーチ仲間が遊びに来ているというので、
時間を少しわけてもらって会いに行ってきました。
数年ぶりに会うのに、バーンとすぐに胸襟を開いてお腹を見せちゃえるのは、
きっとコーチングを学んで実践している同士だから。
ロンドンのパブで、えんえんとコーチング談義をしている私たち、どんだけ好きやねん(笑)
その中で、彼女に指摘してもらったのが、タイトルのこれでした。
コーチングに出会っていなかったらどうなっていただろう、という話の流れで、
私が休職からそのまま退職することにした時、
あんまり冷静に客観的にものを考えられなくなっていて、
「家からチャリで通えるし」っていう超安直な理由で植木屋さんの求人に応募しようとしたことがありました(ご迷惑おかけしなくて本当に良かった…)。
剪定に伺った家に配る会報のようなものをつくる仕事の募集があったので、編集も継続コミュニケーションも散々やってきたし、と。
そんな話をしたら、コーチ仲間の彼女が、
「それもすっごく楽しいと思うけれど、絵里子さんはきっと、植木屋さんで働くことになったら『世の中にはこんなにたくさんの樹があるのに、私は日本の樹しか知らない!』って真顔で泣くんですよ、真剣に」
と。そういわれて、めちゃくちゃ腑に落ちました。泣くわ。間違いない。
魚屋さんで働くことになったら、「私、まだ青魚しか名前を言えない!」って泣くだろうし、
花屋さんで働くなら、「私が花言葉を知っているお花、まだ35しかない!」って泣くだろうな。いたって真面目に。ありありとその場面が目に浮かぶ。
(現場の人からしたら、ちゃんちゃらおかしい話ですよね…)
私にはそういうところがある。
学ぶべきことの広さと、自分の知らないことばかり並べ立てて、こんなに自分はできていない!と責め立てる。そうやって劣等感を、むやみに撒き散らかす。
でも、そんな風に自分の思考パターンに名前をつけてキャラ化すれば、5センチだけでも少し離れて、客観的に見えてくる。
ああ、たしかにこの人、よく見る見る。
この人、ほんとはどうしたいんだろうね?
なんで怒ってるのかな? どうする?ほっとく?
みたいに、眺めて検討することができる。
それに、ちょっと離れてみていると、ただただおもしろかったりもする。
「アホやな」だったり、「知らんがな」だったり、
「どないせえっちゅうねん」だったりと、ツッコミを入れやすくなる(なんで関西弁…)。
その、「5センチ離れて観察する」のは、自力だけじゃなかなか難しい。
どっぷりその中に入り込んでいるから、当たり前すぎて気づけない。
でも、人と会話しているうちに、「あれっ?」と気づける時がある。
日本の樹しか知らないんですって泣くだろうけど、100も200も知ってる必要ある?とか、自信ってないとダメなん?とか。
これ、人に言われたんじゃだめで、自分で気づくことが大事なんです。
いやあ、本当にナチュラルコーチ。
まんまと気づけました。さすが。
いいコーチングを受けた時の、このファッとなる感覚が病みつきになるんですよね。。
セッションじゃないのに、たくさんのごちそうをもらえた気分。
おもてなしをするはずが、帰るころには足取りもこころも軽くなっていました。
すげえ。
まずは、知っている樹を大事にしたり、少しずつ増やしていったり、
知らないと知っていることを大事にしたりしていこう。
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