ライティング

インタビューでのエピソードは私しか知らない

ericoach1

先日オンラインでインタビューをして、今その原稿を作成しています。
今回の取材はライターのみでの実施で、編集者の立ち会いはなしだったので、
お話を聞いたのは私だけ。

だから完全にブラックボックスです。

どんなニュアンスで話したのか、どんな順番で話していたのか、
原稿に反映されていない他のエピソードはないのか、

といったことを原稿を読む人は確認しようがないんですよね。

こういう時は特に気を遣います。

私しか知らないからこそ、「このひとことは絶対入れないと」みたいなものがこぼれてないか、ノートにメモした言葉と話の内容にニュアンスのズレはないか。

後で拾ってもらうことができないから、自分で拾うしかない。

実際、原稿を一通り書き上げてみてからもう一度インタビュー音声を聴き直すと、
あれ、ちょっと違う?というところがちらほら出てきます。

言葉を補ったり、順番を入れ替えたりと調整しながら、
足しすぎてないか、もさらに確認する。

とはいえ、それをやり過ぎると「再現」になってしまうので
注意が必要なんですよね。

読みやすさ、面白さを考えて、整える必要がある。

この「整える」の塩梅がライターによって全然違うし、そこに個性が出るので、
できれば複数人で同じインタビューを聞いて、その内容をもとにそれぞれ原稿を書くという体験はやっておくとすごく勉強になるんですよね。

ブラックボックスだからこそ、信頼されるアウトプットが必要。
でもそれは忠実な再現という意味ではない。

これは常に意識するようにしています。

ABOUT ME
中原絵里子
中原絵里子
編集・ライター・キャリアコーチ
大手教育出版社に20年勤務後、独立。上阪徹ブックライティング塾9期生、トラストコーチングスクール認定コーチ。
東京在住、3児の母。 コーチングでは、主に働く女性のこれからの働き方を決めるサポートや、ライティングのサポート、挑戦したいことに向けた伴走を行っています。
ライティングでは、教育、勉強法、進路、働き方、コミュニケーションなどをテーマにインタビューや記事作成、ブックライティングを行っています。
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