体当たりしてでも確かめたいもの
先日お手伝いした本を書くとき、
流星群の説明はこれでいいだろうか、魅力的な伝え方はないだろうかと近くのプラネタリウムに突撃したり、
防災宿泊訓練について具体的に書くために防災館にいってみたり、
学校の裏庭を改造するシーンにリアリティを持たせるために実際にそんなプロジェクトをされた先生に話を聞きに学校までお邪魔したり、
「自らプレゼンをしてやりたいことを実現させるために人を動かそうとした」経験を持つ小学生と高校生に、工夫したことやどんな風に準備や練習をしたのか詳しく聞いてみたり、
小学生の身内、男子・女子に読んでもらってリアリティがあるか意見をもらったりしました。
そんなエピソードをSNSに書いたら、
「体当たりファクトチェックですね」
というコメントをもらって、確かに!!と納得したんです。
私は、書くうえでちゃんと確かめたいんだ。
児童向けの物語だからといって「これはお話だからね」と思われてしまったら、自分に関係のあることだ、やってみようと思われない。
ちゃんと説得力を持たせたいし、あいまいなことを書くのは不安。
自分が腹落ちしていないことは、なるべく書きたくないんだ。
だから人に話を聴きにいくし、体験できるものはする。
でもそれなら、
もしも今後、ブックライティングをするうえで「この人の言っていることに納得できないし、共感できないかも・・・」と思う人の著書を書くことになったら、どうすればいいんだろう。
仕事だからと割り切って、心を無にして取材で得た素材を構成しなおして書けるんだろうか。
・・・書かなきゃいけないんだろう、プロなんだから。
わかっているんだけど、今はまだちょっと自信がない。
でも、その時はまた何度も現場にいってできるだけ体感して、納得できるところ、腑に落ちるところを探そう。
たくさんたくさん話を聴いて、いろんな角度から眺めてみて、「ここは確かにその通りだ」と思える部分を見つけることをあきらめないようにしよう。
0/100で理解しあえない人ってきっと本当に稀で。
相手のこの主張を自分は今受け入れがたいと感じているけれど、それってなんでなんだっけ。
こっちから見たらどうだろう、シチュエーションが違ったら変わる?前提が変わったら?
みたいに、自分の思い込みがないか立ち止まってみる。
できれば、相手も自分も大事にできる落としどころを探してみる。
そう考えると、やっぱり何においても「コミュニケーション」って土台になるんですよね。
トラストコーチングで学んでいるところではありますが、
ライターとしても必要なスキルなので、もっと深めていかないと・・・と改めて感じています。
体当たりで確かめながら納得と実感を得て書かせていただいた本、
「思いを伝える 話す力」は10月10日発売です!