コミュニケーションの大前提
先日、親子コミュニケーションをテーマに取材を受けました。
いつもは取材をして記事を作成する側なのですが、
今回は話したことを元に書き起こしてもらう立場。
取材される時ってこんな風に感じるんだ…
というメモしておきたくなる気づきもありましたし、
その後記事の内容確認が届き、
今度はどんな視点で見るべきか、
どこまで修正依頼をするかという迷いを感じました。
自分の話を忠実に再現するのが「いい原稿」というわけではない。
だから、いち読者として客観的に読んでみて、
飛躍していると感じるところや、
つながりがわかりにくいところがないかを確認することに。
自分だったらここじゃなくてこっちを使うだろうな、
じゃあなぜライターさんはこの話を取り上げたんだろう・・・?
などと想像するのも勉強になります。
聞き手も書き手も、当然ながら自分とは違う人間なので
同じ話が耳に入ってきても、反応する部分は違うし
意味の捉え方も違う。
同じ言葉を違う意味で使っていることもあります。
それは悪いことじゃなくて、当たり前のこと。
だから「違う」ことを前提に、
AからBへ「伝える」ということの難しさをどう乗り越えるのか、
真剣に向き合うことが大切なのだと思うのです。
自分の頭の中を再現するだけなら、自分で書いた方が早い。
でも第三者を介するから、意味が豊かになったり、
より参考になって役立つ内容になっていたり、
やさしい表現になったりする。
伝わったことが、伝えたこと。
それがコミュニケーションの大前提。
私の伝えたことがどう受け止められ、
どんな視点が付加されて、
どこに方向づけられているのか、
それによってどんな景色が見えるのか、
表現とコミュニケーションのスキルをできる限り磨きながら向き合っていかなきゃ、と感じさせてもらいました。
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