ライティング

「書く」ことはきっとあなたの力になってくれる

ericoach1

ここ2週間ほど、このブログに向かおうとすると途中で手が止まって下書きだけがどんどんたまっていく現象が起きていました。

なんでだろう、noteは書けるのに。

ライターになって丸5年、編集の仕事で書いていた時期を考えるとかなり長い期間書くことをしているのに、いまだに時々ブロックにぶつかることがあります。

こんな浅い内容、なんの気づきもない。こんなんじゃだれも動かない。

読み返してこんな風に受け取って、原稿用紙を丸めて捨てる(実際はパソコンだから閉じるだけ、ですが)。

それでもなんで書くんだろうな・・・しかもブログは仕事ではないから、私が書かなくてもだれも困らないのに。

そんな風に考えると、結局いつもたどり着くのは同じ答えで、「書いて生きていきたいから」だ。

そして、「書くことに(だいぶ)助けられている」から。

ブログや依頼を受けて書く記事の執筆は、受け手がいる前提で書いています。
でも、それ以前の「構想」やアイデア出し、世の中のどこにも発信しないけれど書かずにおれないメモ書きなど、自分しか読まない文章も含めて、書くことで自分が助けられることっていっぱいあります。


たとえば、私は今ロンドンで生活をしています。
一見華やかそうですが、とにかく物価は高いし(日本円でもらってポンドで払うってだいぶダメージが大きい)、
今の時期のロンドンは16時を過ぎたらもう暗いし、朝は7時でまだ日が昇っていないし、
ニュースや新聞を見ても何が起こっているのかよくわからないし、
便利でたのしいものは日本ほどないし、友達は少ないしと、
日本で生活している時よりはどうしても、心がぐずぐずする機会は多くなります。
(もちろん、博物館や美術館、宮殿や公園などイギリスならではの場所に出かけてひゃっほー!となることもいっぱいありますが)

2年間という期限があって、環境は大きく違って、これがとても貴重な時間だということもわかっていて、
だからこそ「なにかしなくちゃ」「意味のある時間にしなくちゃ」という焦燥感もある。

そんな時、そういうぐずぐずにふたをして見ないふりをして、なんとなくやり過ごすこともできるし、
思いきりネガティブに、手当たり次第悲劇的に考えていくこともできる。
「海外で暮らせるなんて恵まれてる!」と無理やりポジティブに捉えることもできる。

あらゆる選択肢があるなかで、じゃあどうしたいのか。
どこがおさまりがいいのか。
何対何ぐらいの割合が妥当なのか。

頭の中で考えているだけだと、ずっと同じところをぐるぐるするだけで、ちっとも深まりません。


でも不思議なことに、頭の中に浮かんでくるものを書きだしていくと、そのうちにそれまでは思いもしなかった「問い」が顔を出すことがあります。

私は、これを考えたかったんだ、これに答えを出したかったんだと気づけると、もうそれだけで随分と軽くなりますし、とりあえずこれを試してみようと行動してみることもできる。

器用な方は書かなくても頭の中だけで組み立てられるのかもしれませんが、やっぱり一度外に出すプロセスは欠かせないもの。

だから何かに迷ったり、望む状態になれていなかったり、不安だったりするときは、頭に浮かんでくる「問い」をどんどん書き出していくことをお薦めしたいです。

自分で自分の足りていない行動や思考に気づくことができて、
かつ背中を押すことができる。

それが、書くことの効能のひとつ。


構成が甘かろうが、表現が稚拙だろうが、考察が浅かろうが、
書くことはきっとあなたの力になってくれる。

文章力は二の次です。何を得るために書くか、その目的の方が大事。
それが達成できたら二重丸。

もしひとりでは深まらないようなら、「問い」を立てるお手伝いをすることもできます。

ぜひ、試してみてください。


ABOUT ME
中原絵里子
中原絵里子
編集・ライター・キャリアコーチ
大手教育出版社に20年勤務後、独立。上阪徹ブックライティング塾9期生、トラストコーチングスクール認定コーチ。
東京在住、3児の母。 コーチングでは、主に働く女性のこれからの働き方を決めるサポートや、ライティングのサポート、挑戦したいことに向けた伴走を行っています。
ライティングでは、教育、勉強法、進路、働き方、コミュニケーションなどをテーマにインタビューや記事作成、ブックライティングを行っています。
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