忙しさで価値を自分の価値を計らない
2025年が始まろうとしています。
ロンドンの年末はクリスマスほどの特別感はなく、カウントダウンの瞬間に花火が上がるぐらいなようで、2日から普通に仕事という人も多いみたいです。
日本の、12月に入るとだんだんと年越しの準備でそわそわし始めて、
お歳暮だの年賀状だの大掃除だのおせちの準備だの、お飾りだのと少しずつ新年に向けて一年の「締め」に入り始める感じは特別なものであり、美しい文化だと感じています。
2024年を振り返ると前半は渡航準備でとにかく忙しく、
駆け込みでできる取材はどんどん入れていたので結構原稿を書いていたようです。5月、6月にはブックライティングもやらせてもらいましたし。
でもそれとは対照的に、ロンドンに来てからはだんだん仕事の量が減ってきて、それに比例して不安になっていました。
対面取材ができないし、時差もあるので日本の日中の取材はオンラインでも難しい。
経理処理ではちょっとした手続きが必要で、面倒。
そりゃ、仕事が減るのは当たり前。
そうはいいながら、ロンドンに来てから新たに依頼いただいた案件もあるし、ロンドン在住だからできた仕事もありました。
営業して繋がったご縁もあります。
目標だった「ロンドンでの対面セッション」も実現しました。
それでも、稼働できる時間はあるのに依頼がない期間が長くなると、余計なことを考えやすいもの。
私は会社員時代から「暇=認められていない」と不安になる思考癖があり、
忙しければ忙しいほど必要とされている感じがして満たされていました。
でも、忙しさで自分の価値を計っている限り、いつまで経ってもまったく新しい挑戦はできないし、人生を楽しむ余裕は持てません。
それに、忙しいほど価値がある=稼いでいなければ価値がない、稼いだ額と自分の存在価値は等しいと考えているともいえます。
それって、なんだかさもしい発想ですよね。
結婚相手の価値を年収で判断するのと同じ。
どうしたって、自分ではどうにもコントロールできないこともあります。
フリーランスで仕事をしている以上、依頼はご縁。
もちろん営業をしたり、ライター・編集として仕事をしていることを知り合いに伝えたり、企画を立てて持ち込んだり、ポートフォリオを整備したりと、できることはやるべきですが、いつ、どんなお仕事の相談が来るかは自分ではどうにもなりません。
ただただ、誠実に生きていくしかないんじゃないかと思っています。
だから今、手持ちの仕事が少ないとしても、
やりたい仕事に出会えていないとしても、
結果的に仕事で忙しくしていないとしても、
それを自分の存在価値に当てはめて落ち込む必要はありません。
「今じゃない」だけ。
明日、素敵な依頼があったとしたら気持ちよくYESと言えるように、
片付けておけることは片付け、体調を整え、インプットをし、会える人と会って楽しい時間を過ごしておく。
パソコンのデスクトップやフォルダ、机の上や本棚、名刺や資料などを整理してスッキリさせておくだけでも、めちゃくちゃ忙しくなった時の自分に感謝されるはず。
これまでの経験上、「暇で死にそう」な期間は思ったほど長くは続かない。悲しいくらい。
ああ、こんなことならあの時もっとこうしておけば・・・と思うもの。
なので、それを先回りしてやっておくのが吉。
仕事の量や稼いだ額と、あなたの価値はまったく別もの。
じゃあ何で自分の価値を計りたいか、を考えることから始めてみるのはどうでしょうか。
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