役に立つかどうか
こんにちは。
いつも読んでくださってありがとうございます。
今日は質問から少し離れて、先日取材させていただいた大学の
先生のお話。
その先生は、南極に直径10メートルの望遠鏡を設置して、
可視光では見えない銀河の観測をすることで、まだ謎に包まれている
生命誕生の秘密を少しでも解明させようと、募金で26億円集めようと
されています。
どっぷりビジネスの世界にいた私はどうしても、
それって何の役に立つんだろう?
費用対効果があるんだっけ?
なんて考えてしまうのですが、先生がそれに対する答えとして
話してくださった言葉がとても印象的でした。
宇宙に興味がある人、もともと水素とヘリウムしかなかった宇宙なのに、
どこから、いつごろから他の元素が生まれたのか知りたい人はたくさんいる。
宇宙のことを調べたい、もっと知りたいと思っていたけれどそれを諦めて
違う道に進んだ人はたくさんいる。
だからその人たちのぶんも自分が研究して、わかったことを発表したり勉強会を
したりすると、とても喜んでくださる人が大勢いる。
人は、自分のためだけには生きられない。
だれかを幸せにして、役に立っているんだと実感できて、それが自分の幸せ
にもつながる。
私にとってはそれが宇宙の研究なんです。
だれかを幸せにすることが、自分の幸せの
近道なんですよ。
深く、納得。
子供の幸せが私の幸せにつながる。
コーチングで新しい視点を得て喜んでくださるクライアントの成長や目標達成が、
何より自分の喜び。
芸術とか人文学とかって勉強して社会の何に役に立つのか?
日本の経済成長に寄与するのか?予算削減するぞ、なんていう政治家が
いますが、何を学ぶかを決めるときに、それって儲かるの?というのは
一つの視点。
誰の役に立つのか、誰を幸せにするのか、
誰の人生を豊かにするのか。
そういう視点で進路を決めてもいい。
周りに「それ勉強して何になるの?食っていけるの?」なんて言われたら
胸を張って、答えられたらそれでいい。
私は日本文学を学びましたが、あの感受性の豊かな時期に、
日本有数の名作にたくさん触れることができて、本を読む喜びを
深めてくれて、人生の喜びを得たと思っています。
あなたのセンタクが、だれかを幸せにするものでありますように。
トラストコーチングスクール認定コーチ
マザーズコーチングスクール認定マザーズティーチャー
中原絵里子