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「得意」をラベリングする

ericoach1

私は今ある編集作業のお手伝いをしているのですが、
その担当編集者さんから
「中原さんは応援メッセージを書くのが上手ですね」
というお褒めの言葉をいただきました。

なるほど・・・そう言われてみればそうかも。

と(いつもならいやいやいや、と受け入れられないのに)妙に腑に落ちたのは、
私が前職で編集をしていた時にやっていたことがそのまんま「応援メッセージを伝える」ことだったからです。

前職では大学受験をめざす高校生に向けて、

いかに勉強に対するモチベーションを上げるか。
動機付けとなるような、目標をどうやって見つけるか。
目標を達成するために必要な行動は何で、それをどんな計画で進めていくか。
どんな教材をどのぐらいのペースで進めていくか。

こんな情報を提供しながら、励まし、応援する。
伴走していることを伝える。
困った時はいつでも頼ってほしい、力になりたいと思っている。

こんなメッセージを手を変え品を変え、伝え続けるのが主な仕事でした。

月間の情報誌をつくったり、特別付録をつくったり、メルマガやLINEメッセージ、
公式サイトのトップメッセージやスマホの日替わりメッセージ、
期間限定イベントのコンセプト、ダイレクトメールのお手紙などなど、
媒体はさまざまでしたが、やることは同じで、「応援メッセージを届ける」こと。

だから、確かに20年近くそんなことをしていたら、得意というか、
どれだけやっても苦にならないし、
表現の引き出しや、うまくいった経験値もそれなりにある。

ただ、結びついていなかったんですよね。

あまりに普通にやり続けてきたことだったので、「得意なこと」のラベルを貼れるジャンルだっていうことに気づいていなかった。

だから編集者さんの言葉で、

「あ、そっか。これって今までやってきたことと同じだ。確かに得意かも」
と気づけて、すとんと納得したわけです。

よく「得意なことや興味のある分野にタグを付けて差別化しましょう」と言われるかと思うのですが、

自分の得意なことや好きなことって、どのぐらいならタグ付け対象にしていいのか、
判断するのってけっこう難しいですよね。

例えば私の場合、インコとかパンダとか縄文土器とかも好きだけれど、「インコライター」「縄文ライター」を名乗れるほど詳しいわけではないし、そこを深く掘り下げていきたいわけじゃない。ただ好きなだけ。

「美容ライター」「医療ライター」「物流ライター」など、この業界に詳しいですよ、というタグはわかりやすいし、深めやすい。
頼む方も頼みやすい。専門性を感じますよね。

でも一方で、今回みたいな「応援メッセージ」みたいなちっちゃい範囲でも、
「たしかに得意だしいっぱいやってきたな」と思えるなら、それは得意のタグを付けてもいいと思うんです。
応援メッセージの専門家。うん、これはこれでいい。

「書く」ことに限らず、一見関係なさそうな分野や経験でも「苦にならずにできる」ことは自分のタグとしてラベリングしてみると、

なんだか視界が広がる気がしませんか。

だれを応援しようかな。
これも広い意味で「応援メッセージ」に入るんじゃない?
応援メッセージを必要としている人、ここにもいるかも。

そんな風に、自然とやりたいことが広がっていくかもしれません。

ある意味、コーチングもそう。
まさに、「応援」する仕事ですからね。

言葉がなくても、こんな朝焼けを見るだけで、応援されている気がする。

#ライター #応援メッセージ #タグ #コーチング 

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ABOUT ME
中原絵里子
中原絵里子
編集・ライター・キャリアコーチ
大手教育出版社に20年勤務後、独立。上阪徹ブックライティング塾9期生、トラストコーチングスクール認定コーチ。
東京在住、3児の母。 コーチングでは、主に働く女性のこれからの働き方を決めるサポートや、ライティングのサポート、挑戦したいことに向けた伴走を行っています。
ライティングでは、教育、勉強法、進路、働き方、コミュニケーションなどをテーマにインタビューや記事作成、ブックライティングを行っています。
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