ライティング

ちゃんと「自分じゃない誰か」も見てくれているメリット

ericoach1

先月から、コーチに半年間の継続的な伴走をお願いしています。
全然自分とは違うタイプだから、毎回新鮮。
「ほ~、そう読めるのか」「私の伝えるべきポイントってここにもあるのかも」みたいな気づきをもらってます。


継続的に自分を見てくれる人がいると何が得られるのかというと、
一番大きいのは、自分の書いたものが「客観的にどう見えるのか」を伝えてもらえること


私はこういう人に、こういうことを伝えたくて書いている。
それが読み手から見るとどう受け取られているのか?
発信者の私はどんな印象を与えているのか?

というのを実際に確かめることができる、これはかなり大きいです。

「この記事を読んで、こういう視点でフィードバックがほしい」とお願いすることができる。マンツーで。


実際、私の発信からの印象と、実際に話してみての印象がぜんぜん違う!と言われることがよくあります。
発信の方がいかついらしい(笑)

「もっと厳しそうな人だと思ってました」とか、
「しゃべってみたらこんなふにゃふにゃした人だと思わなかった~」
とか言われるのですが、つまりそれは、自分の書いて伝える時に「こうあるべき」と思い込んでいるものがあるってこと。

ちゃんとした人に見られなきゃ、信頼できそうだと思ってもらわなきゃ、みたいな武装があるんでしょうね。

そういうの、人から指摘されないとなかなか気づけないんです。

文章そのものの構成とか、表現とか、文法とか語彙とかそういったものの改善点は推敲しているうちに気づけることも多いですが、「人に与える印象や影響」は第三者から見ないとわからない
(まっすぐ指摘されるのは、やっぱり時々痛いですけどね。必要な痛みです)


コーチに半年間自分の書いたものを読んでもらう機会をつくったことで、「確実に読んでもらえて、感想を聞ける読者がつく」っていうのは、個人で書いている身としてはとてもありがたいこと。

友達に見てもらうこともできますが、友達だから「もっとこうした方がいいんじゃない?」とか「カタいわ」みたいなことって言いにくいですよね。伝える義理もないし。
だから、正式に「読む義理」をつくったわけです。

保育園でのフィードバックから得られる安心感


それで思い出したのが、もう20年以上前のこと。
長男が8か月になるころに職場復帰して、初めて保育園に預けることになりました。

そりゃあ自分の手元から離れてしまうさみしさもありましたが、どちらかというとでっかい安心感を得られるメリットの方が大きかった。

だって、専門知識も経験も豊富で、他のたくさんの同世代の赤ちゃんも見ているこの分野のプロが、

「電車のおもちゃで長い時間ごきげんに遊んでいましたよ。集中力がありますね」とか、
「食べたくないものはぜったいに食べない!という強い意志を感じました。ガンコな一面もありそうですね」
とか言ってくれるんですよ。

そうかー、プロから客観的に見ると、うちの子ってこう見えるんだ!っていうのが知れて、めちゃくちゃほっとした。

親になってまだ1年も経っていなくて、比較対象もなくて、ひたすらネットや雑誌や本で情報を集めては、ああでもない、いやこうではないかと不安になってばかりで。
「栄養」とか「体重増加率」とか「言葉の数」とか、自分の気になるポイントばかりに意識が向いて、心配も妄想もだいぶ偏っていたはず。。

「かぼちゃは裏ごしして茶巾包みにした方がいいの?」みたいなことを真剣に悩んでましたからね。。今となっては笑い話ですが。

それを、自分よりたくさん知っていて経験もある人が「私から見ると、お子さんはこう見えますよ」と伝えてくれる。
これってめちゃくちゃ必要なフィードバックだったな、と今でも思います。

母親である自分から見た「この子」がすべてじゃない、違う視点でからは違った「この子」が見えてくる。
そうすると、じゃあどうすればもっとよくなる?心配を手放せる?と具体的に考えることができる。

私の料理がまずくて嫌いだから食べないんじゃなくて、目の前のことに集中したいからかも? そりゃ拒否るよね、ガンコなとこあるから」みたいに受け取って、「じゃあ本人が食べたくなるまでタイミングを待つか」と対応策が考えられる、みたいな。

本気でやっていることほど、独りよがりになりやすい。
だから他者の目があることで偏りを回避できることもある。

それに、自分のことほど公正に見れないっていうこともわりとある。
外から見たらそんなことないのに、
どうせ私には無理」とか「私のやってきたことなんてたいしたことないから」みたいにハナから決めつけて見ようとしなかったり、
人と変な比べ方をして無用に自分を傷つけたりね。
(私もわりとよくやっちまいます)


相手からはどう見えるか、周りはどう受け取ったのかという事実をフラットに伝えてもらって、次に活かす
成長したり目標に近づくためには、フィードバックを受けに行くのがわりと効果的。

「人から見た自分」って本当に自分で思い込んでいるのと印象が違うので、「こういうテーマでも書いてみたら?」とか「こういうテーマも得意そう」とか言われて、本気でびっくりすることも。それがまた面白いところ。

自分にとっては普通のことが、人から見たら個性っていうこともありますから。

半年後には、もうちょい自分に対する見方もフラットになれているといいな。

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ABOUT ME
中原絵里子
中原絵里子
編集・ライター・ライティングコーチ
ベネッセコーポレーションに20年勤務後、独立。上阪徹ブックライティング塾9期生、トラストコーチングスクールにてコーチング資格を取得。 現在ロンドン在住、3児の母。 コーチングでは、主に働く女性のこれからの働き方を決めるサポートや、ライティングのサポート、挑戦したいことに向けた伴走を行っています。 ライティングでは、教育、勉強法、キャリア、働き方、コミュニケーションなどをテーマにインタビュー記事作成や、ブックライティングを行っています。
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