世の中には美しい井戸であふれている
先日、ブックライター塾のスピンオフ企画で実施された
「企画の考え方勉強会」にオンラインで参加しました。
ブックライター塾での企画なので、当然参加者は
皆さんライター。
ただそれぞれが持っているユニークな「タグ」を、
さらに周りから見るとどんな企画に結びつけられそうか
アイデアを出し合う会だったのですが、
「自分が知っていると認識している世界なんてミジンコ」
であることを改めて実感しました。
例えば、「韓国」「スポーツ」「ピアノ」といった
タグが、何と結びつくと面白い読み物になりそうか。
私の場合「進路」「勉強法」「コーチング」などが
タグになると思っているのですが、
それに何を掛け合わせるとよりユニークな、
ニーズもあって読みたくなる企画になるのか。
自分で考えると、「その世界を知っているつもり」な意識が邪魔をして
このテーマといえばこれでしょう、と決めつけがち。
でも人様のタグについては自由に発想できるので、
こんな切り口も面白そう、
こんなテーマなら読んでみたい、
とどんどんアイデアが出てくるんです。
さらにそのタグを本人はこれからどう深めていきたいのか、
なぜそのテーマに関心があるのかといった背景を伺っていくと、
「そんな風に世の中を見たことなんてなかった!!!」
と驚くことばかり。
例えば「日本人は思想を学ばない」なんていう問題意識、
これまで持ったことがなかったし、
「教養をどう扱うと鼻持ちならないか」なんて考えたことがなかった。
自分の考えている課題なんて、
本当にごくごく一部で、
しかも掘っている部分なんて限定的ないちエリアだけ。
人が集って、価値観を交換することで
ひとりでは認識することすらしていなかった
広くて深い世界へ軽々と連れて行ってもらえる。
コーチもライターも「そんなこと考えたこともなかったよ」という視点で
深く深く探究している方が多いので、
コミュニティに身を置いているだけで
揺さぶられる機会が多くてありがたいんです。
蛙が「あれ、私井戸の中にいる?」と
気づいた時は、
きっと恥じ入る必要もふてくされる必要もなくて、
「世界中には何万、何億と数え切れないくらい井戸があるんだ!
ヒャッホー!」
と喜びながら、お互いの井戸を覗き合えるといいのかな。
意外なところで水脈がつながっていたりして、
なかまー!とミニオンばりに喜び合えることもあるかもしれない。
今回の勉強会でシェアしていただいた10本の井戸は
どれも深く豊かで美しく、
横穴を掘って泳ぎに行きたい!
ポストカードほしい!
と思えるくらい魅力にあふれていました。
あなたの井戸には何がありますか?
隣の井戸の様子はどうでしょう。
「あなたの井戸って四角なのね」
というくらい自分では気づけなかった指摘をしてくれる
仲間がいるなら、コミュニケーションを交わしながら
大切にしてきたいものですね。
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フリーランスライター・編集/トラストコーチングスクール認定コーチ
中原絵里子