親が子供から奪ってはいけないもの

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目標発見コーチの中原絵里子です。

 

以前教育関連の仕事をしていた時に、進学校の先生から、

 

「受験に向けて頑張る生徒に対して、一番足を引っ張ってしまうのが

実は保護者なんです」

 

というお話を伺ったことがあります。

 

生徒さんが目標を高く持って、少々厳しくても頑張ろうとしているのに、

 

「指定校推薦で行けるところでいいじゃない」

 

「そんな遠いところにある大学じゃなくて、家から通えばいいじゃない。

家事を自分でしなくちゃいけないのは大変よ」

 

「背伸びして入学してもついていくのが大変だから、そこそこのところで

家から近い大学にしたら?」

 

などと囁いてしまう。あげくには、

 

「早く合格を決めてくれたら、車の免許のお金出してあげる」

「指定校推薦で合格してくれたら、お祝いに一緒にハワイに行こう」

 

などと、甘い取引をしようとする保護者までいるんだとか。

 

 

そういう保護者は、自分がやきもきするのをガマンできない

早く決めてほしい、確実に決めてほしい、遠くに行ってほしくない、

自分の知らない世界に行ってほしくない。

 

 

指定校推薦なら、校内推薦を通ればほぼ合格が確定したようなものだから

早ければ9月ごろには合格が見えてくる。

 

 

一方、国公立大学を目指すなら、前期日程が2月25日。

その5か月で、どれだけ子供が伸びるか

 

壁にぶつかっても、自信を失くしそうになっても、

冷静に自分を分析し、足りないものをあぶりだし、計画を練り直し、

自分を鼓舞して、本番に向けて調整し、最高の状態に持っていく。

 

そこから先は、どんな結果であっても、自分のベストを尽くしたと胸を張れて、

納得のいく道に進んでいく。

 

 

夏以降の約半年で高校生がどれだけ成長するか、強くなるかを

ずーっと見てきただけに、それを「自分が」我慢できないからといって、

楽な道に導こうとしてしまう。

こんな機会損失が他にあろうか、いやない。

 

親が子供から奪ってはいけないもの、

それは「チャンス」に他ならない。

 

 

 

 

私は長男が産まれた直後、母に言われました。

 

「絵里子、男の子を産んだからには、

あなたも母親として覚悟を決めなさい。

 

男の子は、冒険するもの。どんなことをしでかすかわからない。

ケガをするかもしれないし、迷子になることもあるかもしれないけれど、

 

男の子の母親として腹を決めて、冒険に送り出しなさい。

子供がちょっとばかり痛い思いをしてきても、

母親がうろたえちゃダメなんだからねと。

 

 

特に0~3歳前後の男の子は、最初の冒険心が強くなる時期で、

手元にあるおもちゃよりも遠くにあるおもちゃに興味を示し、そのおもちゃまでの

距離を考えて空間をつかむ感覚を養っていて、さらにハイハイでおもちゃにたどり着く

ことで確かめているんだそう。

 

こっちにあるものも気になりと、部屋中を探索して回り、手あたり次第しっちゃかめっちゃかに

していくのは、彼らの脳が空間把握や距離計算を楽しんでいる結果なんだとか。

(詳しいエビデンスは忘れましたがあせる

 

それを母親がガマンできずに、危ないからとおもちゃを手の届かないところにしまい込んだり、

ベビーサークルに閉じ込めたりしてしまうと、脳に必要な発達を止めてしまうことにもなりかねない。

 

 

また、小学生に上がって、学童もなくなるころになると、

子守り代わりにと放課後を習い事で埋めるのも、

子供のチャンスを奪うことのひとつ

 

 

 

「今日は何をしようかなあ」

「何をして遊んだら楽しいかなあ」

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と自分で考えて、自分なりに有意義な時間の使い方を試行錯誤することで、

先を見通す力だったり、計画力だったり、巻き込み力だったり、コミュニケーション力だったり、

様々な能力が強化されていくので、とても大切な過程なんだと聞いたことがあります。

 

 

中学生になったらだいたいの子供は部活中心になっていくので、

「今日は何をしようかな」と自分の楽しませ方を自由に想像してチャレンジする期間って

実はたった2,3年しかない。

 

もちろん、水泳や英会話やピアノなどの習い事で身につくこと、学べること、経験できることも

たくさんある。

4~7歳前後が繊細な身体的動きを身に着けるのに最適な期間だともいうし、

自己肯定感を高める舞台になることもある。

 

だけどスキマを作ってあげること、すべての機会を奪ってしまわないことも同じくらい大切。

 

つまり、どんな世代であっても共通して言えることは、

 

自分で考えてチャレンジした経験が、次の目標を見つけるための原動力、

つまり自己信頼につながる。

 

 

大きな目標は、そこに向かっていくんだと思うだけでも、大きなエネルギーを与えてくれます。

そのための大前提として、大きな目標を目指せる自分だ、と思える自己信頼が必要。

 

 

お子さんのチャンスを奪ってしまわず、

ガマンして見守りに徹すること。

 

それが親が子供に差し出してあげられる、最高の信頼の証なんだと思います。

 

 

 

トラストコーチングスクール認定コーチ

マザーズコーチングスクール認定マザーズティーチャー

 

中原絵里子

 

 

自己信頼の土台を作り、周りと協力して目標達成に近づくための

コミュニケーション力を磨く

 

「トラストコーチングスクール」

 

認定コーチになるために必要なコーチトレーニングの次回日程は、

6/21(日)11:00~12:30にオンラインにて開催します。

資格取得し、認定コーチとしての活動を目指されている方はここまでに

「ベーシック講座」「アドバンス講座」を修了されるのをオススメします。

 

 

 

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ABOUT ME
中原絵里子
中原絵里子
編集・ライター・キャリアコーチ
大手教育出版社に20年勤務後、独立。上阪徹ブックライティング塾9期生、トラストコーチングスクール認定コーチ。
東京在住、3児の母。 コーチングでは、主に働く女性のこれからの働き方を決めるサポートや、ライティングのサポート、挑戦したいことに向けた伴走を行っています。
ライティングでは、教育、勉強法、進路、働き方、コミュニケーションなどをテーマにインタビューや記事作成、ブックライティングを行っています。
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