AIも人間も、上手な対話は“プロンプト”が9割?

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最近、生活に何気なく潜り込んできつつある、ChatGPT.
家族の会話でも話題に上がることが増えてきました。

便利だから使ってしまうけれど、今一つ仕組みがわかっていないので
数冊本を読んでみたのですが、
そこには「AIと上手に対話するにはプロンプトが重要」と書かれていました。


プロンプト、つまり「指示」。
どんな質問文で投げかけるかで、戻ってくる回答の質が全然違うんですね。

具体的に何を知りたいのか、制約はあるか、
範囲や対象は何か、背景や関連情報として提示できるものはあるか。

こうした前提を伝えることで、より適切な回答を示してくれるようになる。


それって、人間との対話でも同じだなあ、と思うのです。

特にコーチは、クライアントが自分では思い至らなかった思考のルートを提示する質問ができるかは、とても大切。

思いつきでふわっと質問するよりも、

どういう前提に立って、何のためにそれを聞きたいと思うのか。
回答する前に知っておくと考えやすい情報はあるか。
例えばどんな回答を期待しているのかといった答え方の例示があるか。

そういったやりとりがあった方が考えやすかったり、
自分の答えに納得しやすかったりしませんか?

何を引き出したいかは、聞き方次第。

例えば出張に行く夫へお土産をおねだりする時に

「なんかおいしいやつ」と伝えるか、

「甘い物、特にさつまいもを使った洋スイーツがいいけれど、
重くないのでいいよ。
前回買ってきてくれた“○○○”はしっとりしていてとっても美味しかったよね」

みたいに伝えるかで、きっと食べたいものを買ってきてもらえる確率は変わりますよね。


ただ、AIと人間の違いは、人間はプロンプトが正確であればあるほど明確な答えが出るわけではない、ということ。

あいまいで大きな問いだからこそ思いつけることや、
のびのびと思考できることもある。

そこが人間の繊細であまのじゃくで可愛いところなのかなと思ったりもします。


まずは自分にとって心地良い対話のプロンプトってどういうパターンだろう、と考えてみるのもいいですね。これから意識してみようかな。

ABOUT ME
中原絵里子
中原絵里子
編集・ライター・キャリアコーチ
大手教育出版社に20年勤務後、独立。上阪徹ブックライティング塾9期生、トラストコーチングスクール認定コーチ。
東京在住、3児の母。 コーチングでは、主に働く女性のこれからの働き方を決めるサポートや、ライティングのサポート、挑戦したいことに向けた伴走を行っています。
ライティングでは、教育、勉強法、進路、働き方、コミュニケーションなどをテーマにインタビューや記事作成、ブックライティングを行っています。
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